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こんなにたくさんあるの?各地方における結婚の儀式と風習

日本の結婚式における儀式や風習は、各地方の地域性を色濃く反映しています。これまで脈々と受け継がれてきた各地方の文化が、一生に一度の結婚式をより感慨深いものにしてくれるのではないでしょうか。今回は、日本の風土と土地が育んできた、各地方の結婚の儀式と風習をご紹介します。

【北日本編】結婚式の儀式と風習

  • 北海道

北海道の結婚式は、およそ9割が会費制であるという独特の文化があります。もともとは、新郎新婦の親しい方が発起人となり、みんなで協力してお祝いをしていたことから、このような形が定着したと言われています。

  • 東北地方

古くから「家」を大切にしている東北地方の結婚式では、盛大な宴が催されてきました。そんな東北地方の儀式には、「仏壇(仏)参り」「花嫁迎え」という儀式があります。仏壇参りは、結婚式の当日か前日に、新婦が新郎宅の仏壇にお参りをする儀式です。一方、花嫁迎えは、仏壇参りの際に、仲人が花嫁を自宅まで迎えに行く儀式のことです。

【東日本編】結婚式の儀式と風習

  • 北陸・甲信越地方

北陸・甲信越地方は東北地方と同じように、「家」の力が結婚式に色濃く反映されます。中でも式の派手さでは名古屋に負けないと評判なのが、福井県です。

福井県には、「一生水」という儀式があります。こちらは、一升枡の中に杯が入っており、新婦がこの杯でお酒を飲み、次に仲人に杯を渡し、最後に杯を叩き割るという儀式です。一生この家の水を飲み、もう帰るところはないという意味合いが込められています。

家と家との結び付きを重んじる北陸地方でも、東北地方と同じように「仏壇参り」が行われます。今でも伝統を重んじる結婚式が大切に残されているそうです。

  • 関東地方

関東地方は、北から南まで全国から人が集まるため、結婚式も多種多様です。ただし、新郎新婦の両家は同格の立場と考えられる傾向にあります。

  • 東海地方

とにかく派手ということで知られているのが、東海地方の結婚式です。特に、名古屋の結婚式が盛大に行われるのは、よく話題にのぼりますよね。

そんな名古屋の結婚式における名物のひとつが、嫁入り道具を載せて紅白幕を掲げて走る「嫁入りトラック」です。今ではやや珍しい存在となりましたが、かつてはたくさんの婚礼家具を載せた華やかなトラックが、嫁入り先まで走っていったと言われています。

また、派手な儀式としては「菓子撒き」があります。菓子撒きでは、結婚式の当日に、新婦が自宅の2階から大きな菓子の詰め合わせをばら撒きます。この菓子を目当てに集まった人たちで激しい争奪戦となるのが、菓子撒きの醍醐味です。

【西日本編】結婚式の儀式と風習

  • 近畿地方

近畿地方は婚礼文化が発祥した地と言われます。ご祝儀袋を包むための「袱紗(ふくさ)」は、この地域で生まれました。また、結納で使われるご祝儀を乗せるための漆塗りのお盆「広蓋(ひろふた)」も、こちらが発祥です。広蓋は家紋入りにするのが正式な形とされ、傷や汚れから守るために、風呂敷に包んで大切に扱われます。

  • 中国地方

中国地方の結婚式は、神前式が主流です。岡山県では、結婚式当日に新郎の母が花嫁を迎えに行き、近隣に挨拶回りをする風習が一部に残っています。また、広島県の一部では新郎側の親族と仲人が肴量を持参し、新婦を迎えに行くという風習があるそうです。ちなみに「肴量」とは、魚に変わるお金のことを指します。

  • 四国地方

四国地方の結婚式も、神前式での結婚式が多くなります。披露宴の席では、新郎側が新婦側をもてなすというのが、こちらの地方ならではの特徴です。一部の地域では、花嫁が式場に向かう前に新郎宅に立ち寄り、仏壇にお参りをする風習があります。

  • 九州地方

九州地方の結婚式では、礼服を着用するという習慣があまりなく、普通のスーツで結婚式に出席する方もいるほどです。特に若い方が多く出席する披露宴では、平服で出席することも珍しくありません。また、九州男児という言葉にふさわしく、結婚式の費用は男性が多めに負担するのが風習となっています。

  • 沖縄

沖縄県の結婚式における最大の特徴は、ゲストの人数の多さです。本州の平均的な招待客数が100人だとすると、沖縄はその2~3倍にあたる200~300人が一般的な規模となります。また、沖縄県のご祝儀は1万円が一般的です。

本州との違いは、席次からも伺えます。結婚式と言えば、両親が末席である会場の後ろの席に座るのが一般的ですが、沖縄では一番前が親族の席です。

また、沖縄の代表的な風習と言えば、「カチャーシー」です。カチャーシーは、お祝いの宴の最後に踊られますが、沖縄の言葉で、かき混ぜるという意味があります。喜びや悲しみをすべてかき混ぜて、皆で分かち合うために踊ります。幸せが逃げないように、男性は拳を握り、女性は開いた手の指と指の間を閉じて踊ると良いのだそうです。

おわりに

土地が変われば儀式や風習も大きく変わります。これから結婚式を控えている方は、地元の結婚式の文化を取り入れてみてはいかがでしょうか? 特に、最近では「和婚」の人気が高まりつつありますから、あえて伝統的な結婚式を意識してみてもいいかもしれません。